スリーパーとは何か、赤ちゃんにスリーパーは必要なのか、その理由が何か分からずにいらっしゃいませんか?
赤ちゃんにスリーパーを着せる理由は、赤ちゃんの命を守ることにもつながっています。
消費者庁の赤ちゃんの不慮の事故死に関する調査結果や、海外の育児では常識となっている「赤ちゃんの温め過ぎ」という要因が赤ちゃんの命を危険にさらしているという状況がわかったのです。
本記事では、その詳細をふまえスリーパーがなぜ赤ちゃんに必要なのかをご紹介します。
スリーパーとは?
スリーパーは一言でいうと「着る毛布」。手足の動きが活発になると、おくるみや掛け布団から抜け出し身体が冷えてしまいます。それを防げるのが、スリーパーです。
こちらが、一般的なスリーパーです。
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股下までの丈のものが多いですが、足先までカバーできる丈のものもあります。
生地は、綿やアクリルなどの化学繊維と多様です。
赤ちゃんにスリーパーが必要な理由
赤ちゃんにスリーパーが必要とされる理由は2点あります。
窒息予防
赤ちゃんにスリーパーを推奨する理由、それは赤ちゃんが自分で思ったように手足を動かせ無い事に関係しています。
手をバタバタさせるようになったとしても、それは意図してその動きをしているわけではありません。
もし、掛け布団を赤ちゃんに使用していて顔に布団がかかってしまったら、赤ちゃんは自分でよけることができず窒息してしまう危険があるのです。
消費者庁の発表によると0歳児の不慮の事故死のうち窒息死が占める割合は8割を占めます。中でも就寝時の窒息事故死が不慮の事故死の中で3割を占めています。
0歳児の窒息死事故の原因(平成 22 年から平成 26 年までの5年間分)
出典:消費者庁【0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!-家庭内で、就寝時に窒息死事故が多数発生しています- 】
就寝時の窒息死事故の状況について見てみると、掛け布団などの寝具が顔を覆われる・ベッド上の衣類などで顔を覆われるという件数が多いことがわかります。
0歳児の就寝時の窒息死事故の状況(平成 22 年から平成 26 年までの5年間分)
出典:消費者庁【0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!-家庭内で、就寝時に窒息死事故が多数発生しています- 】
ここから、ベッドの中に顔を覆うものがあった事が就寝時の窒息死事故の一因と言えます。
そのため、消費者庁は寝ている子供の顔の近くに、口や鼻を覆ったり、首に巻き付いてしまったりする物は置かないようにするよう呼びかけています。
つまり、「着る毛布」であるスリーパーは、窒息のリスクを減らしていると言えるのです。
暖め過ぎによる乳幼児突然死症候群予防
赤ちゃんのママやパパならば、乳幼児突然死症候群(SIDS)という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
乳幼児突然死症候群は、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気です。
【乳幼児突然死症候群(SIDS)について 厚生労働省】によると平成29年には77名の赤ちゃんがSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。
厚生労働省は、以下の3点をを守ることにより、SIDSの発症率が低くなると呼びかけています。
・1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
・できるだけ母乳で育てましょう
・たばこをやめましょう
この3点に加え、乳幼児突然死症候群の対策として呼びかけを検討されているのが「赤ちゃんの暖め過ぎないこと」です。
体温管理がまだ未熟な赤ちゃんに厚着や毛布を掛け過ぎて暖める事で、体温の放熱を妨げうつ熱状態となり乳幼児突然死症候群に至ると考えられているのです。
アメリカでは「赤ちゃんの暖め過ぎ」を国立小児保健人間開発研究所(NICHD)が乳幼児突然死症候群のリスクとして警告しており、イギリスでうまれたジーナ式ネントレでも赤ちゃんの暖め過ぎを指摘しています。
赤ちゃんにスリーパーをすすめる意外な理由まとめ
日本では広く呼びかけられていないため、ベビー布団セットに掛け布団がついてきて知らず知らずに赤ちゃんの命を危機にさらしてしまっている事例もあるでしょう。
今回、赤ちゃんの不慮の事故死が起こりやすい時間帯や状況について理解していただけたら、スリーパーの必要性を感じることができたはずです。
赤ちゃんの命を守るためにもぜひスリーパーを選んであげてくださいね。
ジーナ式のおすすめスリーパーを紹介!おくるみからいつスリーパーに移行する?季節に合わせて変えるべき?そんな疑問にお答えする記事は以下です。