箸の練習ってどう進めたらいい?
2〜3歳頃から、リングなどが付いているトレーニング箸で箸の練習を始めるご家庭が増えてきます。
私も箸の持ち方を大人になってから少し直したので、早くから子どもの箸の持ち方は気になっていました。
でも、トレーニング箸って色々あって分からない・ステップアップのさせ方も分からない。
そんな状態でしたが、子どもが2歳8ヶ月の頃箸で食事を摂れるようになりました。
本記事では、我が家の箸の取り組みについてご紹介していきます。
トレーニング箸無しで2歳から箸が使えるようになりました
子どもの箸の練習と言ったら、トレーニング箸。
ベビー用品売り場にたくさん売ってるし。
私もそう思っていました。
でも、調べてみるとモンテッソーリ教育の先生を中心に「箸の練習にトレーニング箸は不要」という言葉を目にしました。
と、言うのもトレーニング箸(特にリング付き)を使って練習すると親指が突き出た箸の持ち方になりがちだからと言う事なのです。
これは確かに私も覚えがあったので、なるほどな〜と思いました。
他にも、保育士さんの「リングありきの手の動きを覚えるから、普通の箸になった時にまたイチから始める事になる」という口コミも見てトレーニング箸は使わない方法で練習することにしました。
しかし、周りそんな人は居ないし、ネットでも実践している人見つけられないし、自分も専門家じゃないし、半信半疑のスタート。
それでも、2歳8ヶ月で箸をきれいに持って食べるようになりました。
2歳までにやってきた箸が上手になる工夫
我が家のトレーニング箸を使わずに箸の練習をする方法がこちらです。
指先をたっぷり使う遊びをした
子どもの手が箸を使える発達段階に達していなければ、どんなに一生懸命教えても箸を使えるようにはならないそうです。
そのため、指先の巧緻性を上げる遊びは意識して用意していました。
特にモンテッソーリ教育のお家で使う教材は、指先を使うおもちゃが多いと思います。
▼【0,1,2歳】モンテッソーリ手作りおもちゃでおうちモンテを
子どもがよくやっている動作(ティッシュを引っ張る、細かいゴミをよくつまんでくるなど)を繰り返し行えると、グーンと指先の巧緻性が伸びるので子どもの興味に合わせたおもちゃを用意するようにしていました。
箸の練習が出来るサインを待った
2〜3歳になると箸の練習をするご家庭が多くなりますが、箸の練習が出来るサインがある事をご存知でしょうか?
一般的に、箸の練習の前にスプーン持ち方がペン持ちになる必要があるとされています。
▼グー持ち
▼ペン持ち
ペン持ち(おはし持ち)しやすい持ち手が三角になったリッチェルのスプーンを我が家は愛用していました。
▼噛んで傷がつきにくいタイプもあり
ペン持ちが出来るようになったら、箸を始めていいかと言うとそう言うわけでは無いようで
ペングリップでスプーンや棒を持って、空中に数字の「1」がかければ、はしを持つための準備完了のサイン。
黎明書房 40のサインでわかる乳幼児の発達 より引用
なのだそう。
上に述べた指先を使う遊びをたっぷりとして、箸の練習が出来るサインが出るまでは箸を出すだけで促す事はあまりしていませんでした。
子どもの手が箸を使える発達段階にきていないのに箸を強制すると、食事が楽しくなくなり嫌いになってしまうのでなるべく避けたいなと思っていました。
▼参考書籍
○ヶ月になったからこれが出来るという育児本ではなく、子どものサインを読み取って自立を支える育児本です。
例えば、『舌を上下に動かしたり上あごに舌を押しつけないと発音出来ない「タ」や「ダ」が言えるようになったら、プリンなど舌を押しつぶして食べる事が出来る』など。
脳外科病棟で働いていた頃、言語療法でも同じ事をしていたので納得する部分の多い育児書でした。
箸を出し続けた
箸が使えないからといって食卓に上げないままだと、「箸」というものがあって自分も使うようになるという事が分からないままかなと思い子ども用の箸を出し続けました。
我が家は1歳5ヶ月の頃からスプーン食べになりしばらくしてから箸も出し始めたので、1歳半過ぎから始めたと思います。
でも、一度も手に触れられる事なく片付ける日々。
さすがに早過ぎたかもしれません。
しかし、1歳後半から箸の上に食べ物を手で乗せて食べる事をし始めて箸への抵抗感は無かったと思います。
きっと自分は箸を使って食べたと思っただろうと思います。
あと、本人が「やりたい!」「やろう」と言う気持ちに、成長発達が追いついた時にすぐ挑戦できるようにするのは大切だと思います。
子どもの箸の選び方とおすすめ
子どもの箸、何を用意するといい?という事ですが、2〜3歳向けの普通の箸ってあまり無いのが現状。
トレーニング箸を使う場合が大半だからかな…。
そんな中から、初めての箸のおすすめをご紹介します。
六角知能箸
小さな子どもの手でも使いやすいよう、長さ・重心・形を考えられた箸です。
鉛筆と同じ六角形で握りやすく、箸の重心を真ん中に近いところに持ってきているので安定して箸を持つ事が出来ます。
長さは13cm〜あり、手の大きさに合わせて選ベます。
日本の塗り箸の80%以上を生産している福井県小浜市にある、箸専門店のベテラン職人さんが作られているものです。
3点支持箸
3点支持箸は、三角形のかたちをした子ども用の箸。
箸を持つ時の3本の指はほぼ等間隔に持つ為、箸の断面は3の倍数(六角形)や円が良いとされています。
3本の指を置くところにくぼみとガイドの印のある分かりやすいのがポイント。
長さは14cm〜、右利き用・左利き用とがあります。
2歳8ヶ月「六角知能箸」を出したらみるみる上達!
我が家は、量販店で一番短い子ども用の箸を使っていました。
しかし、少し使ってはやめるを繰り返したり・触りもしなかったり。
普段のトングの使い方や手の発達を考えると、もう少し出来そうなのにな…と思っていたところに六角知能箸(2歳児用13cm)を使ってみました。
最初はいつものように、少し箸で食べた後にスプーン食べに戻っていました。
やっぱりまだ早かったのかなと思い始めた頃、急に覚醒したように箸を使いだし食べ物をつまむようになりました。
それからはみるみる上達して、食事の初めから箸を選択して箸で完食するようになりました。
やっぱり、今までの量販店で買った箸は長すぎて(18cmもあった)四角形で握りにくくて成長発達に合わず使いにくかったのかなと思います。
使いやすい形や長さって、本当に大事ですね。
子どもの変化を目の当たりにして、痛感しました。
子どもに合った箸を選んで、楽しく練習しよう
子どもが箸を練習するには、成長発達に合ったタイミングで子どもが使いやすい箸を選ぶ事が大切です。
しかし、早く箸を持てるようになる事はさほど重要ではないと思います。
箸を持つ事は、食事という生命維持活動の手段に過ぎません。
手段を目的にしてしまい強制してしまう事で、食事がストレス・嫌いになってしまわないよう楽しく練習しましょう。
台所育児は指先を使うお仕事も多いですし、食事に興味を持つきっかけになるのでおすすめです。
まずは火や包丁を使わない台所育児から始めてみませんか?