台所育児は、一緒に台所に立つ事を通して五感を使う体験をしながら食育出来るという育児法。
子どもの「やりたい!」を尊重する育児法として、子育て中のパパママに人気です。
でも、幼い子どもに台所に立たせて何かをさせるのは心配ですよね。
家事や仕事で時間がないと、ハードルが高く感じしてまうかもしれません。
台所育児を実践してみたいけど余裕がない・自信がないという方に、おすすめの簡単な台所育児をご紹介します。
台所育児が難しいと感じる理由
台所育児ってやってみたいけど、大変そう。
何となくハードルの高さを感じるのはなぜなのでしょう。
刃物や火傷が危ない
子どもに包丁を持たせたら、指を切らないか・包丁を落とさないか心配ですよね。
熱い鍋やフライパンに触れたら、薄い皮膚が大火傷!
心配が尽きないから、
- 子どもの作業に付きっきりになる
- 子どものゆっくりとした作業に手を出したくなる
- 他の作業が滞る
大人は辛抱強さが求められ、ハードルが高くなります。
時間がない
子どもに何かさせようとすると時間がかかります。
子どもが何かしようとすると、大人の7倍ほど時間がかかるとも言われているくらいです。
幼少期の実体験が大事なのは分かっていても、毎日そんなに時間をかけていられない…。
大変ですもん…
刃物を使わない台所育児10選
やるにはちょっとハードルの高く感じてしまう台所育児。
でも、包丁を使わない・火も使わない簡単な台所育児もたくさんあります。
簡単、安全、ちょっと目を離しても大丈夫な台所育児10選+知育のポイントをご紹介します。
きのこをさく
我が家で初めてやった台所に立ってするお仕事で、とても簡単。
大人がしめじの石づきを取って、子どもに房をほぐしてもらいます。
小さいものや細いものを「つまむ」動きは、発達上幼児期に繰り返し体験してもらいらい動きです。
他にもエリンギは、十字に切り込みを入れておくとパカっと外れて楽しいようでした。
エノキや舞茸椎茸も、簡単にさけるのでおすすめです。
レタスをちぎる
子どもは「ちぎる」事が大好き。
レタスちぎりは、思った大きさに千切れるように指先の力を調整したりちぎりやすい繊維の方向があることを発見したり出来るとても良いお仕事です。
はじめは「ちぎる」事が楽しいので、どんどんちぎってとても小さくなってしまう事も。
夢中になった証拠なので、我が家はそのまま見守っていました。
レタスをちぎった後は、サラダスピナーを回すのも楽しくておすすめです。
ぐるぐる腕を大きく回すので良い運動になりますし、お絵かきで丸を描く練習にもなります。
ゆで卵をむく
ゆで卵の殻むきは、最初は難しいのですがとても人気のお手伝いです。
毎朝卵を食べる習慣のあるおうちは、ゆで卵を出して子どもに殻をむいてもらうと決めているおうちもあります。
1歳さんや初めてのゆで卵の殻むきの時は、少しめくってあげてから渡すと良いかも。
最初は、写真のように身をメリッとえぐってしまい私も心の中で叫びまくりました…。
でも、何回かやるうちに徐々に上手になっていき指先が器用になっていくのが目に見えてわって見守る方も楽しい台所育児です。
野菜を洗う
子どもは水が大好き!
バチャバチャ遊ぶように出来る野菜洗いは、一見地味に見えて子どもが好きなお手伝いです。
ポイントは水道から流れる水で洗うのではなく、大きめのボウルに水をためて洗う事。
子どもも洗いやすいですし、節水になります。
ボウルに砂や土がたまるので成果がよく見えて「きれいに洗ってくれてありがとう〜!」と声がかけやすいのもいいですね。
野菜の皮をむく
普段食べている野菜の皮・実・種の色や形手触りを実際に体験する皮むき。
茹でた里芋の皮むきは、ニュルニュルしていて落としまくりますが子どもにとっては楽しい遊びです。
つかもうと頑張ってるのにつるんと動いて大笑いした記憶と一緒に、皮と実の色が違うもの、種が複数or単数あるもの、どんな向きか、などが知識として残ります。
落ちた芋は洗えば良し。
写真では、畑で里芋がどうやってなるのかが分かる絵本を見ています。
畑ではどんな風に実をつけるのか?
時間があれば、絵本や図鑑と照らし合わせるのもいいですね。
ミニトマトの皮むきは、爪楊枝で皮を刺してからお湯にくぐらせて湯むきしています。
皮がペラ〜っとめくれる様子に釘付けです。
こちらは、アボカドの種を取ろうと長時間奮闘している様子。
手でもスプーンでも取れず、結局私が夕食を作り終えるまでアボカドの種を取ろうと奮闘していました。
まさに「目を離しても大丈夫な台所育児」でした。
きゅうりを叩く
「叩く」のも子どもが喜ぶお手伝いです。
食品用ポリ袋にきゅうりを入れて、麺棒で叩いてもらっています。
2歳半頃に始めたのですが、まだまだきゅうりにダメージゼロ。
今後の成長に期待!
- 梅干し+かつおぶし+白ごま
- ごま油+醤油+にんにく+白ごま
- 醤油+酢+ごま油+しょうが
叩いたきゅうりのポリ袋にそれぞれの調味料を入れてもんで味付けするだけ!
簡単に一品になるのでおすすめです〜!
コロッケのタネ作り
煮物が残った翌日にするのがこのお手伝い。
煮物に茹でた鶏ひき肉を入れて、こねてもらう粘土遊びを兼ねたお仕事です。
こねてこねて満足したようなら、耐熱容器に入れてチーズとパン粉をふりかけて揚げないコロッケにしちゃいます。
お団子を作るブームなら丸めてもらって、コロッケに。
時間がなくなってコロッケにする時間が無く、コロッケの種を丸めた物を食卓に揚げた事もあります 笑
完璧に完成させなくても、安全に楽しく食べられればいいかなと思っています。
味噌汁の具の準備
味噌汁の具をお椀に配るお仕事です。
乾燥ワカメを手で入れたり、お麩を配ったり。
小さくジャラジャラしたものを容器に入れるのはモンテッソーリ教育の「あけうつし」のお仕事と似ていて、幼児がハマるお仕事です。
この時は
というように、数で遊ぶ事ができます。
0,1,2,3の数に慣れた頃から始めると良いと思います。
卵を割る
生卵を割るのも楽しいようで、大人はハラハラしますが案外上手に出来るもの。
それまでに十分卵を割る様子を見せておくと、よりスムーズです。
殻が入ったとしても取りやすいように、卵1個につき器も1個にすると良いでしょう。
卵をコンコンコンとヒビをいかせた時に変わる音に気付く力、黄身が破れないように指先の力を調整する力、卵を割るのは複雑な技能なので上達する様子は感動!
ゴマをする
私が幼い時によくしていたお手伝いがごますりでした。
滑りやすいので滑り止めマットを敷いてあげると、いつまでも擦り続けて大人の作業が捗ります。
すり鉢を押さえる手の使い方も自然と覚え、体の使い方が上手くなったなぁと感じます。
ごますりは香りが良く立つので、嗅覚の刺激にもなりますね。
完璧を求めないのが続くコツ
台所育児は完璧を求めない事が大事だと思います。
料理の完成までを子どもに携わらせたり、何かを教え込む必要は無いという事です。
私にとって台所育児をする上で金言だったのが
おうちで2〜3歳くらいの子どもと一緒にごはんをつくるとき、
「子どものつくるメニューが食卓にのぼっても、のぼらなくても、どちらでもよい」
とすること。
子どもの「味噌とだし汁をまぜたい」が終わらなければ、存分にやってもらう。
石井由紀子著「こどもキッチン、はじまります。2歳からのとって起き台所しごと」太郎次郎社エディタス より引用
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という言葉。
子どもって、一つの作業にハマってもう出来てるのに繰り返ししたがる時がありますよね。
”夢中になって作業に没頭する体験”が幼児期に大切だと分かっていても、
あ〜も〜出来てるから貸して〜〜!
とイライラして口出しして、イヤイヤ勃発なんて事がありました…。
しかし、子どもが作ったもの必ずしも使わなくていいんだ、と知ってからはすごく気が楽になって子どもの作業を見守れるようになりました。
子どもは「作業をやり遂げる事の達成感」が大切なんですね。
台所育児は体験の宝庫
1歳半の頃から子どもと台所に立つようになり、1年経ちました。
2歳半の今おしゃべりが上手に出来るようになり
「玉ねぎは切ると目が痛いんだよね〜」
と、実体験を元にした事をお話ししたり
「○○してるから、お母さんは△△しといてくれる?」
と、先を見通して段取りを取るようになったりするようになりました。
野菜や肉魚の名前や特徴もたくさん覚えてきて、まさに台所育児は体験の宝庫!
ちょっとくらい目を離しても大丈夫な簡単な台所育児から、始めてみませんか?
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