教育や知育が好きな方ならば、聞いた事がある方も多いであろう「ピグマリオン」。
年中児・年長児が、大人もできない4桁の加減計算が暗算でできる
80%の子どもが小2から小3までに、小6までのカリキュラムを終了
など、信じられないようなスーパーキッズを生んでいるとして局所的に有名な教育メソッドです。
本記事は、ピグマリオンってなに?どんな教育法なの?の疑問に答える記事になっています。通塾前、もしくはピグマリオン幼児家庭学習を買おうか迷っている方におすすめです。
記事の後半には、我が家でのピグマリオン幼児家庭学習の取組みについてご紹介しています。
ピグマリオンは関西で超人気の幼児教室
ピグマリオンは関西で超人気の幼児教室です。
- スーパーピグマリオン本科教室
- PYGLI英才教室
- 本科提携教室
などがあり、ピグマリオンメソッドによる幼児教育を受けることができます。
大阪、兵庫、京都に教室が多く集まっていて、創設者の伊藤恭先生から直接指導してもらえるのは、大阪本部の江坂教室なのだそうです。
教室数は全国に30あり(2021年3月現在)、ピグマリオンメソッドで学んだ卒業生たちは難関小学校や難関中学校に進学したり、算数・数学オリンピックのメダリストになったり!
教室の大きな特徴は、大人が生徒のそばについて一緒に学んで家庭でも学育を行っていくこと。多くの幼児教室は、年少下や年少クラスから母子分離のクラスが多いのですがピグマリオンの教室は大人と生徒が一緒にレッスンを受けることになります。
高めのお月謝35,000円(+毎月の教材費5000円、入学金別途)も払うんだから、お教室にお任せ!という考えが通用しない幼児教室です。家庭学習を支えるのは大人なので、一緒に学ぶのが理想という事だと思います。
ピグマリオンの教室の、弟分的な立ち位置なのが
- ピグマリオンぷち
- ピグマリオンぷちWEBスクール
になります。こちらもピグマリオンメソッドを学べる幼児教室なのですが、上に述べたピグマリオンの教室と違うのはこなす量とお月謝。違いについて電話で問い合わせたところ、だいたい1レッスンでこなす量やお月謝が本科の1/4になっていると教えていただきました。
とはいえ、内容はピグマリオンメソッドでだいたい同じような事をしますし、重要なのは家庭での教育。
”エジソンの母のように子どもと一緒に大人も学ぶことが子どもにとっては一番の理想”という考え方なので、こちらも、家庭で時間をかけて考えさせる環境を大人が作る事が求められているようです。
ピグマリオンぷちWEBスクールは、ピグマリオンぷちの内容を配信されている映像コンテンツをスマホやPCで見ながら家庭で学ぶもの。ピグマリオンの教室もピグマリオンぷちの教室も近くになく、通塾出来ないご家庭向きです。
そして、最後に「ピグマリオン幼児家庭学習」。こちらは通信教材になります。
高い知性と思考力を育てる英才児養成専門教室スーパーピグマリオン本科教室と全く同レベルの学具・学材をご家庭にお届けします。
との事で本科教室と同じ教材が使える通信教育で、我が家で取り組んでいるのはこのピグマリオン幼児家庭学習になります。
- 2才児のさんすう(対象年齢:2才~5才)
- 第1グレード(対象年齢:3才~3才10ヶ月)
- 第2グレード(対象年齢:3才11ヶ月~4才10ヶ月)
- 第3グレード(対象年齢:4才~5才10ヶ月)
- 第4グレード(対象年齢:5才11ヶ月~小1の1学期)
と、幼児向けの能力開発講座は5つにコースが別れています。
ピグマリオン幼児家庭学習は毎月教材が届くものでは無く、もし第1グレードを購入したとすればドサっと約10ヶ月分の教材が一気に届く事になります。
使いこなせるかな…と不安になるかもしれませんが、学具の使い方はDVDや本を読んで学べますし、日々の進め方のカリキュラムはしっかりと組み立ててあるので家庭でも学んで行けると思います。
ピグマリオン算数教育の特徴
ピグマリオンメソッドは心と知性を育てる教育メソッドなのですが、特に有名なのは「算数教育」です。
これまで学校などで学んできた算数とピグマリオンは何が違うのか?特徴についてまとめたいと思います。
数量感重視の実数算数
ピグマリオンで大切にしているのは、数量感です。
数量感とは、
1は●
2は●●
3は●●●
数字と数量が一致している事を言います。
- 数を数える時は一つずつ「いち、に、さん…」と指をさして数えず
- 実物を見てパッと数が浮かぶように
- 足し算や引き算も指で計算するという事はしない
例えば、「1+2=?」
という問題も数字の処理として答えを出すのでは無く
●+●●=●●●
と頭の中で数量をイメージして「3!●●●」と答えられるようにするのです。
子どもが自ら学び問題を解決していく
そしてもう一つ大事なのが、ピグマリオンは「教える教育」では無く、「子どもが自発的・自立的に学ぶ力を身につけることに主点を置いている教育」であるという事です。
分からない問題にぶつかった時に、答えを教えたりヒントをたくさん与えて答えに誘導していては自分で問題を解決する練習にはなりません。
子どもが自ら問題を解決していくのです。
この意味は実際にピグマリオンに触れていないと実感がわかない(私もよく分からないまま始めていました)かもしれないと思いますが、やり始めるとまさに言葉のまま「教えるじゃなく、子どもが学んでいくってこういう事か〜」と納得する時がきます。
「教える」ではないから、怒りたくなる事もないしこれまでの遊びの延長にピグマリオンがあるような感じがしています。
ピグマリオンの取組みを子どもが嫌がった事も無く、3歳になる前から「2個と2個合わせると4個だよね〜」と自分から話すようになりました。
3歳になる前から足し算ってすごい事だしびっくりしたんですが、そこまでの過程は自然で無理がなく学びは遊びの延長にある、もしくは境界線なんて無いのかもしれないなと思いました。
心と知性の両方を育てる
ピグマリオン教室の卒業生たちがとても優秀なのでそちらの実績やメソッド内容に話題が行きがちですが、ピグマリオンは自立心と高い問題解決能力を育てるメソッドです。
あまり語られる事が少ないピグマリオンの心の教育ですが、心も育てるからこそ知性も育つ両輪の関係にあると思います。
ピグマリオン創設者の伊藤恭先生の熱い思いが綴られている、こちらの2冊が参考になります。
▼2才児のさんすう
▼本物の幼児教育とは
2才児のさんすうセットや第1グレードを購入するとセットになっているので、本だけを読んでみたいなと思われた方は上記のリンクからどうぞ。
強い思いが溢れており、従来の「教える教育」や「数量感を伴わない数処理計算」への厳しい批判は突き刺さるものがあります。
家庭向けのピグマリオン教材
我が家が使っているピグマリオン幼児家庭学習の内容についてざっくりご紹介します。
2才児のさんすう
▼2才児のさんすうセット
- 2才児のさんすう
- ヌマーカステン学具
- 点描写のプリント
- ドット棒A,B,C
- 競争ゲームA、B
- ウッディブロック
- お魚釣りゲーム
- 親子カード
- プリント学材
2才児のさんすうは、第1グレードの中の「数論理」の部分だけを学習する教材になります。
元々知育遊びとして取り組んでいた内容とかぶるところも多く、私はセットは購入しませんでした。
▼2才児のさんすう
こちらは本のみ。2才児のさんすうの中には教材手作り用のコピー原本やポイントなどが書かれているので、手作りする方も多くいらっしゃいます。
我が家も2才児のさんすうの本だけを購入し、手作りして取り組みました。
▼ピグマリオンの教材ヌマーカステンを100均材料で手作りしてみた
第1グレード
第1グレードは
- はじめて数を認識される子
- 5までのたし算ひき算がむずかしい子
- クレヨンがうまくにぎれる子
が対象になります。
▼第1グレード(フルセット)
- 本物の幼児教育とは(本)
- 2歳児のさんすう(本)
- カリキュラム1冊
- プリント教材4冊
- 点描写のプリント
- カエルピョンピョン
- はなはじき/ひも
- お魚釣りゲーム
- 色板トントン
- 色板トントンお手本集
- 天地パズル
- 天地パズルお手本集
- 親子カード40枚
- 呼び鈴
- ウッディブロック25個
- ウッディブロックの使い方
- ドット棒A,B,C
- 競争ゲームA,B
- ヌマーカステン
- ヌマーカステンの使い方
- 解説DVD4枚
3歳前後の方は、2才児のさんすうは飛ばして第1グレードから開始になります。
▼第1グレード(2才児のさんすうセット購入済み)
- 本物の幼児教育とは(本)
- カリキュラム1冊
- プリント教材4冊
- 点描写のプリント
- カエルピョンピョン
- はなはじき/ひも
- 色板トントン
- 色板トントンお手本集
- 天地パズル
- 天地パズルお手本集
- 呼び鈴
- ウッディブロックの使い方
- ヌマーカステンの使い方
- 解説DVD4枚
私(2才児のさんすうの学具は手作りした)が正規購入したのもこちらになります。
購入した2020年当時でも7万円ほどしたので、少しでもお得に…とYahooショッピングで購入しました。(楽天やAmazonには出店してないんです…。)
ただ、第1グレードを4回の分割購入で都度の負担を減らす事ができるのは公式サイトのみになります。
3歳の成果!5までの足し算引き算
我が家は知育の一環として1歳頃から、3までの数字と実数の一致は普段の生活や遊びを通じて学んできていました。
子どもとの物の受け渡しの時に「はい、ボール1個どうぞ」とか「おやつはおにぎり2個だよ」とか、数字と実数が目に見えて触れられるようにする感じです。
あとは、公文の知育玩具や指先の巧緻性を高めるようなおもちゃや遊びが多かったです。
そして、2歳半頃から「2才児のさんすう」の算数遊びを始め、3歳から第1グレードを開始しました。
第1グレードを開始した3歳当時は
- 4と5の数字と実数が一致していない
- 3までの足し算引き算は出来る
- 数字は一つも書けない
- 知育遊びをしてきて指先はそこそこ器用
- ジグソーパズルは得意ではない
- タングラムは好き
という感じでした。
その程度のレベルだと第1グレードの最初の方は内容が易しくて、退屈だったので飛ばして取組みました。
頻度は週に2〜4回、時間は20〜30分/回
これは定められたカリキュラムよりも少なく短いです。
そして、3歳2ヶ月(ピグマリオン第1グレード開始2ヶ月)の時点で
- 4と5の数字と実数が一致
- 5までの足し算・引き算がだいたい出来る
- 1、2、3が書ける
- パズルを試行錯誤する時間が伸びた
- 手首がしなやかに動くようになった
という変化がありました。これまでずっと長く行き詰まっていたところが指導者用のDVDを見たら、簡単に進んだのです。
手首がよく動くようになったのも、目を見張る変化でした。
ただ数字はまだ書けないので「1+3=?」というような数式の問題はものすごく時間がかかるし(途中で投げ出しがち)、大人がそばにいないとまだ出来ない感じで第1グレード卒業はもう少し先だな…というところです。
しかし、子ども自身、嫌がることもなく「プリントしよっか〜」と自発的に始めたり、用意してあったパズルを手にとったりピグマリオンの活動は楽しそうにしているので今後も続けていけたらなと思います。
ピグマリオンで楽しく学んでいこう
もし、ピグマリオンメソッドに興味が湧いたら、教室は無料体験レッスンを随時行なっています。公式ホームページからお近くの教室をお探しくださいね。
通信教材を使って家庭学習をする場合はこちらになります。
▼2才児のさんすう
▼2才児のさんすうセット
▼第1グレード(フルセット)
▼第1グレード(2才児のさんすうセット購入済み)
私も家庭学習で頑張ってます!