旅行者などが一般の民家に宿泊する「民泊」。
子ども連れの旅行というとホテルや旅館を思い浮かべるかと思いますが、ダイニングテーブルやキッチン、調理器具や調理家電、洗濯機などが揃っている民泊は子ども連れで宿泊するにはとても便利。
ホテルや旅館のような贅沢なサービスを受けるには至りませんが、民泊は人と接する事なく宿泊できカジュアルな旅行を叶えてくれます。
今回の子ども連れでの民泊で、自宅から近い民泊でも非日常感を味わえ面白い経験ができたなと感じた点をまとめたいと思います。
民泊って子ども連れ旅行にありなの?
子ども連れの旅行だと、ベビーウェルカムのホテルや靴を脱いで過ごせる旅館に泊まるのがサービスが充実していて安心です。
しかし人気の宿泊施設は予約が埋まるのが早く、しかもトップシーズンはお高い。
また、スポーツ観戦や大きなイベント会場の近くはコンパクトな都市型のビジネスホテルも多く子連れで泊まるのは大変かも…と困った経験があり、靴を脱いで過ごせる民泊を今回利用してみてこれはアリ!と思いました。
東京都内で4歳の子どもとの民泊レポ
初めての民泊で子ども連れの旅行に民泊ってアリ!と思ったレポです。
泊まった物件
今回我が家が泊まった物件は
- 東京23区内
- 一戸建て貸切り
- 商店街や神社のあるエリア
スポーツ観戦の予定があったので、その競技場からのアクセスの良さで選びました。4歳の子どもも一緒なので、一戸建てに。
期間
泊まった期間は、冬の2泊3日です。
価格
大人2名・4歳の幼児1名、2泊3日で 約39,000円(清掃料金やサービス料込)でした。
シーズンや人数、施設によって変動しますが、ホテルなどと違って1名増えたら単純に2倍とはならないので家族の人数が多いとお得に泊まれます。
チェックイン
誰にも会わずにチェックインできるセルフチェックインスタイルでした。
玄関にあるテンキー錠の解錠方法がチェックイン時間前になるとメッセージで送られてきました。
体験
民泊では特にオプションコースを付けた訳ではなくただ泊まっただけなのですが、
色々な体験が出来たのが良かったです。
憧れの一戸建て
マンション住まいで一戸建ての暮らしに憧れがあった私。子どもが小さいうちは一戸建ての方がいいのかな?とか思ったり。
しかし、民泊して1番最初に実感したのが一戸建ての寒さです。暖房をつけたら温かく過ごすことができたのですが、暮らすとなると電気代かかるだろうな…という気付きが。
そして階段の昇り降りが生活するとなると結構しんどい。
親戚や友達の一戸建てのお家にお邪魔させてもらう事はありましたが、2,3階ってプライベート空間でお客さんの立場だと基本1階で過ごしてきたので分からなかったんですね。
洗濯物干すのは2階まで上がるのかな?とか、3階で寝る時に子どもが「お茶飲みた〜い」と言った時に1階まで降りなきゃいけないの?とか。1日に何回階段を登ったり降りたりするんだろう…。
一戸建てへの憧れがかなり薄まりまりました。しかし、マンションしか知らない子どもにとっては、家の中に階段がある事やこたつや内線電話など楽しい体験が出来たのでは無いかと思います。
こたつは特に良かったなぁ〜。
冬に家族でこたつでみかん、を初体験。子どももキャッキャして、全然出ようとしませんでした。温かくて幸せな思い出です。
商店街や神社のある暮らし
今回の民泊したのは、商店街や神社のある落ち着いたエリア。
買い物や食事に困ることはなかったですし、今自分たちが暮らしている地域とは全く違うので散歩するだけで冒険のように楽しかったです。
観光地や大きな公園は無いけど、何も無いからこそ道の作り方や暮らしている人の違い住居の特徴などに気付いたりそれはなぜか?と考えたり。
お散歩番組をやってるみたいでワクワクしました。
大きめの子どもには”おうちの周りとの違いは何かな?”と聞いてみると、子どもなりに周りを観察し考えるきっかけになると思います。
初めての銭湯
施設のすぐ近くにあった、銭湯。子どもと銭湯デビューをしてきました。
新しめで綺麗な銭湯だったのですが、番頭さんも座っていたし大きくてちょっと熱めの湯船など子どもには貴重な経験になりました。
銭湯上がりの瓶の牛乳もね。
子連れ民泊のメリット
今回の民泊で感じた子ども連れで民泊するメリット(私が宿泊した物件の場合)は
- 人数が多くても泊まれる(最大8名)
- 人に会わずにチェックインチェックアウト
- 安い
- キッチン・電子レンジ・冷蔵庫・洗濯機・お風呂があり暮らすように泊まれる
- いつもと違う暮らしを体験できる
我が家は、マンション住まいなので民泊中子どもが飛んだり跳ねたりしても「やめてー!」と言わなくて済むのは一戸建ての大きなメリットだなと感じました。
また、一戸建ての暮らしって案外寒いんだね〜とかこたつ温かいね〜とかいつもと違う家で暮らすだけで子どもは楽しめたようです。散歩に出れば、商店街や神社などここでしか出来ない暮らしを体験できたのも良かった。
おもちゃはあまり持って行かなかったのですが、子どもって初めて見るこういう照明の紐だけで数十分遊んでいられるんですよね。子どもって遊ぶ才能すごい。
テレビやNetflixなどの動画視聴環境が整っている民泊物件も多いようで、おうちの中でも楽しく過ごせると思います。
そして、暮らすように滞在できるということで、離乳食を食べるような赤ちゃんがいる場合も調理器具付きのキッチンがあるので温めるのも簡単だし手作りするのも可能です。
我が家の場合は洗濯乾燥機が無料で使えたので、帰宅後すぐに洗濯しないといけないこともなくメリットだなと感じました。
子連れ民泊の注意点
子ども連れで民泊する時の注意点は「ホテルや旅館のような充実したサービスは無いという事」食事・アメニティ・連泊時の清掃などは当然無いので、自分でやらないといけない事は結構あります。
日々の疲れを癒すとか、良いサービスを受けて自分の糧にするとかそういう目的には向いていません。
そして、1番注意しないといけないのが子どもの急変時対応です。
もし、夜中に子どもが熱を出したら?けがをしてしまったら?ホテルや旅館ならばすぐに夜間診療している病院を案内してもらうことができたりタクシーや救急車の手配を手伝ってもらえるかもしれません。
しかし民泊の場合は全て自分たちで行う事になります。
- 地域の小児科などをリストアップしておく
- 夜間に受診する場合の診療施設を調べておく
- 宿泊施設の住所をすぐに言えるようメモしておく
などの準備をしておくのが良いと思います。
宿泊中困ったことがあればホストに問い合わせする事は出来ますが、緊急時に夜間でも即時対応してもらえることは期待しない方が良いと思います。
民泊体験で環境や暮らしから貴重な学びを得よう
最近は「旅育」という言葉が生まれるくらい、子ども連れの旅行を通して学びを得ようというご家庭も多いかと思います。
観光地を巡ったりホテルや旅館に宿泊する旅行だけでなく、民泊で近場に泊まるだけでも子どもにとっては非日常で刺激的で学びのある経験になります。
なるべく人混みを避けたいけれど、子どもには様々な体験の機会を与えたい。
そういった時に、民泊お試ししてみてはいかがでしょうか。