とっくに赤ちゃんが寝る時間になのに、寝ずに泣いてどうしようもなく疲れ果てていませんか?
特に生後1~2ヶ月は、関わり方によらず泣きのピークであることが分かっています。
出典:厚生労働省 「赤ちゃんが泣き止まない泣きへの理解と対処のために」
私も、「赤ちゃんは泣くが仕事」「赤ちゃんは理由もなく泣くもの」と言われ、解決しようのない苦痛だと思っていました。
それが、看護師という人のお世話をする仕事を選びながら、子どもや赤ちゃんが好きだとはあまり思わない理由のひとつでもありました。
しかし、自分が出産してジーナ式で1年以上育児して気が付いた事は「赤ちゃんは理由もなく泣かない」ということです。
赤ちゃんが泣き止まずに疲れ果てているママやパパも、本記事の項目に添ってチェックしていけば疑わしい原因に見当がつくはずです。
【ジーナ式】赤ちゃんが寝ない時にチェックする項目
ジーナ式×看護師ママの赤ちゃんが寝ない時にチェックする項目は以下の通りです。
上から順に優先順位になっているので、上から順に消去していってください。
ただし、原因はひとつだけとは限りません。
空腹ではないか
赤ちゃんが空腹ではないか、これは第一に可能性を疑ってほしい項目です。
この理由で寝付けなくなるのは、低月齢で一度に十分な授乳量を飲めていない赤ちゃんに多いです。
授乳時間がいつもより短くありませんでしたか?
胸の張り方は授乳前後で変化はありましたか?
授乳中に赤ちゃんはウトウトしませんでしたか?
もしかしたらしっかり飲めていないのかもしれません。
授乳の時はしっかりと覚醒させてから、授乳するとしっかり飲んでくれます。
熱や風邪、体調を崩していないか
生後6ヶ月以降になると、母体からの免疫が薄れ赤ちゃんは風邪を引きやすくなったり体調を崩しやすくなります。
体調が悪いと寝付きが悪くなる赤ちゃんは多いです。
泣いている赤ちゃんが空腹でないとしたら、次に病気や体調が原因の可能性はないかをチェックします。
赤ちゃんを抱き上げたとき全身をくまなく撫でたり触ったりしながら確認しましょう。
・身体は温か過ぎないか
・汗をかいていないか
・ゼェゼェとした呼吸をしていないか
・痰が絡む音はしないか
・お腹は異常に張っていないか
を、チェックしてください。
高熱や心配なことがあれば、すぐに医療機関を受診しましょう。
起こし過ぎていないか
ジーナ式をしていて寝ぐずりする原因のほとんどは「起こし過ぎによる疲れで逆に興奮してしまっている」という状態です。
疲れすぎると、興奮して自分で落ち着くのが難しくなってしまうのです。
ジーナ式の本の中では、
3ヶ月未満の赤ちゃんが一度に2時間以上目を覚ましていると、疲れがたまって、かえって寝つけなくなってしまうのです。
(中略)
赤ちゃんが眠たがっているのを見逃さないように、目を覚ましてから1時間半がたったら、赤ちゃんから目を離さないようにしてください。
出典:カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 朝日新聞出版
と、書かれています。
どれだけ眠ったかに関わらず、起きた時間から1時間半がたったら注意深く赤ちゃんがあくびや目をこするなど眠い仕草をしていないか観察するようにしましょう。
そして、赤ちゃんは疲れすぎる前、できれば眠いサインをする前に寝かせるのがベストです。
本当に眠たい時間なのか
ママやパパに寝かせたい時間があったとして、その時間に赤ちゃんは眠くなっているのか?という点も気を付けてください。
高月齢になってくると原因になりやすい傾向にあります。
お昼寝が夕方までかかってしまった場合、夜早めに寝るのが大人でも無理なように赤ちゃんも同様です。
ジーナ式をされている方は、お昼寝の上限時間を守り日中の昼寝のさせすぎには注意しましょう。
寝室は暗いか
寝室が明るいと、赤ちゃんは寝室にあるぬいぐるみやリモコンなどが目に入り気になって遊びたくなってしまいます。
簡単に暗い部屋を作れるのは、遮光の等級の高い一級遮光カーテンを選ぶ事です。
一筋の光も入らず、真っ暗で目の前の赤ちゃんの顔もよく見えないほどの暗さが理想です。
寝室の室温は暑すぎないか・寒すぎないか
暑すぎたり寒すぎたりすると、赤ちゃんは寝付きにくくなります。
赤ちゃんの睡眠時の最適温度は20~22度と言われています。
意外と、あたためすぎてしまうママが多いので要注意な項目です。
寝室の周囲はうるさくないか
眠りにつくときの騒音が原因のこともあります。
24時間換気は消してはいけないのですが、工事の音がうるさい時は閉じています。
家の外からの騒音はなかなか改善するのは難しいかもしれませんが、家の中の騒音は防げるはず。家事や生活音に気を配ってみましょう。
寝る時の服装はゆったりしているか
お昼寝の時にいちいちパジャマに着替えさせる必要はないですが、赤ちゃんの動きを制限するような服や締め付けのある服は着替えさせてあげたほうがよいです。
デニムのお洋服は可愛いけれど、動きにくくなるので様子を見てくださいね。
歯ぐずり
睡眠パターンが整っていない赤ちゃんは、歯が生えてくる時にむず痒いのか睡眠が乱れることがあるようです。
数百人の赤ちゃんのお世話をしてきたカリスマ・ナニー(乳母)であるジーナは
臼歯が生えてくるときに起きるようですが、通常ほんの数日でおさまります。
出典:「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」
と、述べています。ただし、これには例外があって、
小さなころから生活リズムがしっかり整っていて、健康的な睡眠習慣が身についている赤ちゃんであれば、歯が生える時期が来ても、それほどぐずることはないようです。
出典:「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」
とも書かれています。
優先順位としては低いですが、生活リズムが整っていない赤ちゃんの場合にはありえる原因です。
看護師ママから最後に
赤ちゃんが泣いている原因を突き止めるのは、赤ちゃんを産んだママだからといって簡単ではありません。
私も最初はすぐには分からず自分がおかしくなってしまうと思い、泣いている赤ちゃんをベッドに置いて一旦離れたことがあります。
それでも、今、赤ちゃんが泣いている理由がすぐ分かって対応してあげられるのは上記に挙げた項目の可能性を消去法で探し当てているからなのです。
そのスピードと精度が上がった状態が、今なのです。
赤ちゃんが泣いている原因を突き止められるように、ママとしての経験を積んでいきましょう。
出典図書「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」