本を読んでいて、小・中学生になった頃に子どもに触れて欲しいなと思う本のリストを作りました。
図書館で借りた本や一度手放した本もあるので、自分の備忘録代わりに。一応、与える年齢順に挙げています。
最後の本は今探しているので、これ良いよーってものがあったら教えて欲しいです。
5歳からの哲学 考える力をぐんぐんのばす親子の会話
ベリーズ・ゴート、モラグ・ゴート 著 高月園子 訳 晶文社
今子どもが4歳だから、もうすぐなんだけど自分で読むには長いし字が多い。
親が読んで、会話の中に織り交ぜて問いかけたり哲学的な議論をするきっかけを作る本かな。自分で読んでくれたらそれはそれでいいけれど。まぁまだ早そう、読むのも考えるのも。
内容はかなり実践的で、おやつを分け合う時やお砂場遊びでこんな時どう思う?とか。分かりやすいと思う。
公平とは何か?環境を守ることとは?親切とは?うそはいけないこと?本当のことを話さなければならない?どんな時なら怒ってもいい?痛いことはどんな事も悪いのか?
読んでいて、子どもの頃こういう事考えるのが好きだったんだけど聞いてくれる大人があまりいなかったなぁと思い出す。
その後私自身に哲学を学ぶ機会もなかったから、子どもと一緒に考えて話していきたいなと思う。
ダーウィンの「種の起源」はじめての進化論
サビーナ・ラデヴァ著、福岡伸一 訳 岩波書店
ダーウィンの進化論を分かりやすく絵本にしたもの。対象年齢は小学3,4年生。
絵が綺麗で子ども向けの解説が分かりやすく、自然科学系の学問が苦手な私の学び直しにも良かった。
大人の育児を楽しく!がテーマの雑誌momoで、科学者の方が子どもにオススメされていた絵本。こんな絵本あったんだ、すごくいい。
訳者の福岡伸一先生はたくさん著作がある方だけど「生物と無生物のあいだ」という本がベストセラーになって一般人の私でも知っている生物の研究者。当時、親に勧められたんだけど生物が苦手で読みきれなかったんだよね…。読んでみようかなぁ。
こども六法
山崎 聡一郎 著・ 伊藤ハムスター イラスト 弘文堂
子どもが小学生になった頃なら読めそう、と思っている本。
法律は社会のルールだから知っていないといけないけど、それ以上に法律は子どもを守る力になるから知っていて欲しいと思う。
虐待やいじめなどに遭った時、誰か大人が気づいて助けてくれるまでたった一人で犯罪被害に苦しまず、周りの大人に助けを求められるように。
10代から知っておきたいあなたを閉じこめる「ずるい言葉」
森山 至貴 著 WAVE出版
この本を読んでると、私もこういう大人からの言葉で思い込んだことや自分で考えることをやめた事がいっぱいあるー…と気付いた。
だからか気付かぬうちに自分も使ってた言葉もあるんだよね…。私こんなひどい事言ってたのか…!?
「あなたのためを思って」「悪気はないんだから」この本でいうところの“カクレ悪意”や“カンチガイ善意”って大人の世界でもめちゃくちゃあるよね。
「子どもがかわいそうだよ」とか「一方的に批判するから分かってもらえないんじゃない?」とか。
レビューを見ると賛否あるけど、いろんな考え方に触れるのは私は良いことだと思うので子どもの本棚に置いておこうと思う。
Kindle Unlimited読み放題の本に入ってるので、一度内容確認してから紙の本を買うか考えるのも良さそう。
オーディブル 月額聴き放題の方にも入ってるけど、イラストが多いから試すにしてもKindleの方が分かりやすいと思います。
ミライの授業
瀧本哲史 著 講談社
私が影響を受けているエンジェル投資家瀧本哲史さんの本。
京都大学で学生に向けて講義をされていた方で、著書の多くは人材のコモディティ化への警鐘や未来を生きるための武器(交渉術や意思決定力)について書かれている。
そんな方が中高生に向けて書いた本。世界の偉人の人生や出来事を参照し「世界を社会を変えるのは若者」「常識を変えるのは世代交代しかない」を伝えている。
この本中高生の頃に読みたかった!と心から思う。若い頃に出会っていたらどんな人生になっていたかな。4歳の子どもが中高生になった頃にも内容は古さを感じさせないと思うし、普遍的な事だと思う。
中学生への講義ノートを本にしたものだけど、レベルを落としているわけじゃないから今大人が読んでも面白い。冷静なのに読んでいると熱くなる。
本棚に置いておいて子どもが気になったら読んでくれたら良いなと思うけど、この本は絶対に読んで欲しい!でもそういうの推すと子どもは引くよね〜、きっと。だから同じように本棚に静かに並べておくつもり。
将来、読んだ感想を聞くのが楽しみな一冊。
日本人は「やめる練習」がたりてない
野本響子 著 集英社新書
習い事とか、受験とか、学校とか仕事も。自分で「やめる決断」をして辞めたことはあっただろうか?私はほぼ、ない。
やめたらどうなるか分からないから、やめられない。やめるのが怖い、けど苦しい、つらい。
私にはこちらの経験があって体調を崩した事があるので、子どもには同じ思いをして欲しくない。だからこの本を読んで欲しい、いや読まなくても良いから自分でやめることを決めるのが当然の家庭にしたい。
著者の方は日本人で、マレーシアへ移住し子育てしている方。マレーシアは、合わないなー嫌だなーと思ったら普通に学校や仕事をかえるらしい。えー、いいの?って思っちゃうんだけど、それでいいらしい。社会は回っている。いいんだよな、それで。
嫌だと思ったら、やめよう。やめてみて不具合があればそれも経験、どう調整するか考えればいい。
自分がそういう考え方だと、他の人にも寛容になれる。私はこの本を読んでからなれたと思う。
子どもが習い事とか辞めたいと言い出したら、話を聞いて説得するより辞めさせちゃおう。
古事記
橋本治 著 講談社
仕事のメールで、時節の挨拶がとても上手で自然に季節感のある言葉をつづってくれる方がいる。その方のメールが届くとちょっと幸せな気持ちになる。
いつも自分の身の回りの季節の変化を難しくないけど上品な言葉で表現し、提出物が遅れた時は嫌味じゃない催促をしてくる。文字だけなのに漂うハイソな雰囲気。
本当に同じ日本で生活している…?同じような景色を見ているとは思えない…。
夫と、こういう方って古事記とか万葉集とかを普通に読んでそうじゃない?とか笑ったんだけど、本当に読んでそう。学校で習う以外に読んでそうだと思った。
以前、SNSで見かけたこの本が小・中学生向けに良さそうかなと思っている。
論語、兵法、資本論など。
探し中…。
私は、上で述べた「ミライの授業」の瀧本哲史さんやNHKのテレビ番組で知った斎藤幸平さんの本が好きで影響を受けているのだけど、マルクスの資本論や仏教の教えなど昔から読まれている本を引用している事が多い。
私にとっては学校で習ったかも?よく覚えてないけど(恥)って思うものなんだけど、突き抜けて出来る人って昔からの考え方を当然に活用する。
昔の考え方は昔のもの、じゃないんだね。
恥をさらすようだけど、昔の読み物は大人の教養として恥をかかないよう知っておくべきとかそういうレベルじゃないと大人になってから知った。
これまで、論語とか兵法とかを出して話す人も多かったなと思うので子どもが中学生くらいになったら読めるだろうか?私も漫画とか解説が学生向けレベルの本から一緒に読めるんじゃなかろうか…と、この項目はただいま探している最中です。
学校の勉強(国語?歴史?)の助けにもなりそうだし、大人になる前早めに触れて欲しいな。
以上。
小・中学生になったら触れて欲しい本リストでした。
今後追記予定の本:モモ、走れメロス、重松清作品、星の王子様、ハリポタ、女の子だから男の子だからをなくす本、君たちはどう生きるか、こまったさんシリーズ、南総里美八犬伝、