幼児〜小学生の算数といえば、公文式が有名ですね。全国に教室がありますし、親御さん自身が子どもの頃に通っていたという方も多いです。
対して、本記事で公文式と比較する「ピグマリオン」は、幼児教育に興味がある人の中でも知っている人は知っている…という幼児教育メソッド。公文式はたくさんの方に知られていますがピグマリオンの知名度は及びません。
しかし、ピグマリオンを語る時には公文式算数と比較される事が多く”公文式よりピグマリオンって良いの?” ”両方出来ないの?”という疑問を生んでいます。
個人的には(公文式算数を実際にやっていないのですが)、ピグマリオンにも公文式にもそれぞれに違った強みがあると解釈しているのでそれを本記事では紹介したいと思います。
このブログの筆者である私(アリコ)について
- 自身が子どもの頃公文式に通った経験は無い
- 私の兄が公文で苦悶していた
- 子どもが1歳〜2歳半までベビーくもんに通っていた
- 公文の知育玩具が大好きでたくさん持っている→参考記事★
- 2歳半からピグマリオン2才児のさんすうを始めた
知育ママに人気!ピグマリオンと公文式の違い
まずは、ピグマリオンと公文式がなぜ比較されるのか。違いについてまとめたいと思います。
ピグマリオンの算数
ピグマリオンで大切にしているのは、数量感。
数量感とは、
1は●
2は●●
3は●●●
数字と数量が一致している事を言います。
- 数を数える時は一つずつ「いち、に、さん…」と指をさして数えず
- 実物を見てパッと数が浮かぶように
- 足し算や引き算も指で計算するという事はしない
例えば、「2+1=?」
という問題も数字の処理として答えを出すのでは無く
●●+●=●●●
と頭の中で数量をイメージして「3!●●●」と答えられるようにするのです。
我が家でも取り組んでいるので分かりますが、計算が早くから(3歳くらい)できるようになりますが、スピードは早くなっていく感じはあまりせず口コミも同様でした。
公文式の算数
公文式の算数は、数処理と言われています。計算問題がズラーっと並んだプリントをどんどんこなしていきます。
はじめは指をさして物を数える事からはじめ、数字を書く練習や数の並びに理解を深めます。計算にいくと
例えば、「2+1=?」
という問題は、
「2の次の数を書きましょう」と、
数の並びに着目して数字の処理をしていくのです。
これを繰り返し進めていくと、数処理能力が高まり計算が早く正確なると言われています。
ただ、図形問題空間認識問題や難しい応用問題が少ないので、そこを補う必要があるという指摘も多くあります。
ピグマリオンと公文式算数どちらが良い?
じゃあ、ピグマリオンと公文式、どちらが良いの?と、なりますが…。何をもってして「良い」とするのかによりますね。
計算が早く出来るようにしたいのか、小学校受験や中学受験を突破したいのか、算数が得意な子どもにしたいのか。それにはどちらが向いているのか・子どもはどちらが向いているのか。
一概にどちらが良いとは言えず、ご家庭ごとの判断になると思うので向いている家庭像についてまとめます。
ピグマリオン(幼児家庭学習)が向いている家庭
- 図形や空間能力も含めた算数を得意にしたい
- 家庭で取り組みたい
- 楽しく学んで欲しい
算数・数学オリンピックのメダリストとか、地頭の良い子に育てたいとかならばピグマリオンの方が向いているのかな?という印象があります。
ただ、算数・数学オリンピックを目指すなら、同じピグマリオンでも通信教材の幼児家庭学習は相当頑張らないと難しいだろうなと思います。(算数・数学オリンピックの話題になっている方はピグマリオン通塾生ばかりなので)
公文式算数が向いている家庭
- トロフィーや褒賞に向かってやる気が出るタイプ
- 友達や年上と切磋琢磨する事で伸びるタイプ
- 計算が早い子どもに育てたい
- 共働き家庭
- 子どもは2人以上でお世話が大変
東大生の3人に1人は公文式出身者、という話も有名なので進学には公文式が強そうな気がします。全国に教室がありますし。
公文式の教室がペースメーカーになってくれるので忙しい親御さんにも人気なのも納得です。
親としては「自分でどんどん進めていってくれるのはどっち?(負担少ない方がいい〜)」と思われるかもしれませんが、ピグマリオンも公文式もどちらも「自ら学んでいく」事を大切にしているので、そこに違いは無いんじゃないかなと思います。
親や教室がどんな風に教材を使うか、だと思います。
その比重が親にあるのがピグマリオン幼児家庭学習かな。
ピグマリオンと公文式算数は両立出来るのか
数量感のピグマリオンと、数処理の公文式算数。
ピグマリオンで5までの足し算引き算を始めた我が家からすると、全く別の考え方をする公文式算数をやろうとすると混乱するのでは?と思います。
でも、この時期を過ぎた知育ママ達によると「数量感も大事だけど、いずれ早くて正確な数処理能力も必要になってくる」との事でした。
なるほど。これ、名言ですね。
今は幼児〜小学校低学年レベルの学習しか考えていませんでしたが、中学受験やもっと先の学習まで考えると確かに早くて正確な数処理能力も大切ですもんね。
どちらにも、それぞれの強みがある。
幼児の教材選びの参考になれば幸いです。
▼Babyくもん(ベビーくもん)の教材が絵本も付いてかなり優秀!